『ショート・カッツ』(1994)

ショート・カッツ [DVD]

ショート・カッツ [DVD]

『ショート・カッツ』(1994)
原題:SHORT CUTS
アメリカ・189分】
監督: ロバート・アルトマン
製作: ケイリー・ブロコウ
製作総指揮: スコット・ブッシュネル
原作: レイモンド・カーヴァー
脚本: ロバート・アルトマン/フランク・バーハイト
撮影: ウォルト・ロイド
音楽: ハル・ウィルナー
出演: アンディ・マクダウェル/ブルース・デイヴィソン/ジャック・レモン/ジュリアン・ムーア/マシュー・モディーン/ティム・ロビンス


3時間なんて絶対無理とか思ってたけど、飽きさせない人々の動きと交錯にスルスル入り込まされた。人間の心情を掴みきった終始不快なユーモアが心地よかった。かなり多くのキャラクターを配置しているにもかかわらず、そのつながりがわかりやすい(邪魔臭くもない)のでついていける。場所・時間を重ね合いつつも個人的なエピソードを、モンタージュによる直線的なやり方だけではなく、キャラクター全員を巻き込んだ冒頭の「害虫駆除」ラストの「地震」によって、平面的に一気につないで片付けてしまう。のね。



『ターミナル』(2004)
THE TERMINAL
アメリカ・129分】
監督: スティーヴン・スピルバーグ
製作: ローリー・マクドナルド/ウォルター・F・パークス/スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮: ジェイソン・ホッフス/アンドリュー・ニコル/パトリシア・ウィッチャー
原案: アンドリュー・ニコル/サーシャ・ガヴァシ
脚本: サーシャ・ガヴァシ/ジェフ・ナサンソン
撮影: ヤヌス・カミンスキー
音楽: ジョン・ウィリアムズ
出演: トム・ハンクス/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/スタンリー・トゥッチ/ディエゴ・ルナ

見れば見るほど面白い。完璧。あらゆる見せ場が1シチュエーションに詰め込まれ、期待させ続けた“外”は裏切らない。ターミナルから出た瞬間の当たり前の光、空気、生活感の変化、あの演出力は素晴らしい。ディエゴ・ルナ、やっぱかっこよすぎ。