『グレムリン2』(1990)

食う、寝る、みる、買う、食う、食う、手遅れ!
「ポニョ」は英語の「痛々しい」の発音にとても良く似ている。



『空とぶマウス』(?)
【10分】
助けた妖精に羽をもらって、その羽をもぎとるネズミの話。両読みができる。久しぶりに映画で泣きました。


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グレムリン2/新・種・誕・生』(1990)
GREMLINS 2: THE NEW BATCH
アメリカ・108分】
監督: ジョー・ダンテ
共同製作: リック・ベイカー
製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグ/フランク・マーシャル/キャスリーン・ケネディ
脚本: チャーリー・ハース
撮影: ジョン・ホラ
特殊メイク: リック・ベイカー
音楽: ジェリー・ゴールドスミス

期待に甘んじるのではなく裏切りつづける続編。映画と現実が入り混じる。映画館で観ていたらさぞかし狂気したろう。ところどころ支離滅裂で説明を拒否しながら進む本作のストーリーは、周囲に機械仕掛けの生活への反発、郷愁、ちょっとしたラブシーンなどと彩りはあるものの、ギズモと再会したビリーが予想通り変身したグレムリンらをいっせいに虐殺する、ただそれだけである。前作のパロディーとお約束のギャグ、映画にまつわる外側のブラックユーモア(前作を酷評した批評家をグレムリンらに襲わせるetc)と、どこまでも観客を飽きさせないどころかフィルムが焼き払われるシーンを組み込んで映写室を振り返らせるという試みはもはやアトラクションである。(アメリカでのテレビ放送時には放送事故を装ったシーンを追加撮影して流すなど、観客を楽しませることをどこまでもやっている)その姿勢、ラストで「ルーニー・テューンズ」のアニメーションが語ってみせる“バカバカしいでしょ?”の自嘲と同時に存在する、安全な場所でただ笑って「みている」側に対する嘲りが、受身に安心しながら同時に不安を感じる今のうちにはジャストミートでした。
本作の映写時を想像して、映画は編集が終われば完成などでは決してなく、その先、「みせる」ことへの責任重大さ、そして、生もののフィルムを観ることの喜びみたいなものを改めてかみしめました。