『フリークス』(1932)

歯医者行って、麻酔うたれて㊨顔が麻痺してチャーハン屋行ったらカウパットチャーハンがメニューから消えてたけど頼んだら特別に作ってくれて食べたら㊨くちびるを噛みまくって血まみれになって麻痺するのはしんどいなあと思って、今、まだ口が痛い。虫歯はうちをだめにする。
本を読んで漢字を覚えて頭がいい人間になりたい。
あせもを直したい。
部屋の匂いを変えたい。
にっかつロマンポルノがみたい。
映画つくりたい!


フリークス [DVD]

フリークス [DVD]

アメリカ・67分】
監督:トッド・ブラウニング
製作:トッド・ブラウニング
原作:トッド・ロビンス
脚本:ウィリス・ゴールドベック/レオン・ゴードン/エドガー・アラン・ウールフ/アル・ボースバーグ


これだけ多くの障害者を前面に出したということ、その部分にひとつ尊敬する。公開当時“差別的”とされ多くの批判を生み出し、今でもこの映画の感想欄はバッシングまみれだった。製作段階で予想したに違いないこのバッシングを恐れず、“奇形”と呼ばれるひとびとを「やんわりと無視する」ことなく描いたことは、表現どうこうの前に、意味のあることだと思う。確かにラストのホラー的表現は、監督の意図を疑ってしまう。“奇形”であるひとびとの日常、人間的な部分をカメラで自然に捉え、隔たりを失わせるのかと思いきや、観客の根底にあるであろう“奇形”への恐怖心を再びえぐり返すような彼らの復讐劇をおどろおどろしく描く。読み方はもう主観的なものになってしまうから、これがよくてこれがダメというのはいいにくいわけだけど、「戦争映画」とかも、危ういテーマを題材にするととりあえず“洗脳”の危機感みたいなものが芽生えて批判的になってしまう。でも、稚拙な考えながらも、「無関心」の罪悪を知らせる媒体としての映画がうちの始まりであり、信じたいものであることに変わりはない。


『輪廻』(2005)

輪廻 プレミアム・エディション [DVD]

輪廻 プレミアム・エディション [DVD]

【日本・96分】
監督:清水崇
プロデューサー:一瀬隆重
脚本:清水崇/安達正軌
出演:優香/香里奈/椎名桔平/杉本哲太/小栗旬/松本まりか



短編『幽霊VS宇宙人』の中の「怪談 こっちを見ないで…」「怪猫 轢き出し地獄」を見たときは豊島圭介と格段の差があるなあと思っていて、プロデューサーはあの『帝都大戦』の一瀬隆重だしオノダイチオシだし、と見てみたらかなり良かった。エンターテインメント成功。
キャストが優香で香里奈で、タイトルからキャストロールでってう時点でもうすでに作り物まるだしで、だからこそ“ゾンビ丸見え”というある種のばかばかしさを受け入れることができる。ホラーは作り物の中にひそむリアリティーの不意打ちみたいなものが怖い。上の『フリークス』を朝に見てこれを見たからそう思うのかもしれないけど、“奇形”への怖さ/違和感をうまく利用している。少女の抱える人形の目が異方向を向いていること、廊下を跳ねるスーパーボールの跳ね方の異常さ、多くのショット内の被写体の中心部からのズレが、見るべき対象をはっきりさせず不安感を与えている。


ニンゲン合格』(1999)

ニンゲン合格 [DVD]

ニンゲン合格 [DVD]

【日本・109分】
監督・脚本:黒沢清
出演:西島秀俊/役所広司/菅田俊/りりィ/麻生久美子/哀川翔/大杉漣/洞口依子

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