『羊たちの沈黙』

[rakuten:book:12809719:detail]羊たちの沈黙(1990)
原題:THE SILENCE OF THE LAMBS
アメリカ・118分】
監督: ジョナサン・デミ
製作総指揮: ゲイリー・ゲッツマン
原作: トマス・ハリス
脚本: テッド・タリー
撮影: タク・フジモト
出演: ジョディ・フォスター/アンソニー・ホプキンス

ホラー映画じゃなかった。アンソニー・ホプキンスが皮をかぶって脱出するのは読めたし、サスペンス要素も期待したほどではなかった。。手前からのショットの多さに疑問を感じた(オルゴールの中から出てくる写真もこちらの方に先に知らせたのはなにか意図があったのか)し、なんか信用ならんかった。
でも、ラストの、 ジョディ・フォスターが犯人の家に行ってからのもたついた感じは良かった。電気がショートして、急に犯人の視点に切り替わり、ジョディー・フォスターの背中を触ろうとするけど気付かない、みたいのも面白かった。撃たれた犯人が赤外線ゴーグルをしたままいかにも変態まるだしで死ぬとこはよかった。(窓ぎわのアメリカ国旗はいわゆるなんか意味があるやつなのか?)それ以外は普通に面白いけどなんだかなあ。つくりものなかんじがして感情移入しづらく恐怖も感じなかった。

みせたいものが、見習いFBIと博士の信頼/愛ならば、その点では納得した。何度も「ドクター・レスター」を繰り返すとこよかったし。あと、羊を見せないとこも。ラスト、プードルが子羊になるとこも。


リアリティーをとことん追い詰めるならばちょっとでも不安要素をみせてしまうと観客は冷めてしまうと思う。それならば事前に、浮いたニセモノ要素を見せておけば、つじつまが合う気がする。
観客の信用を奪ってはいけないと再び思いました。