『脱獄十二時間』(1958)

『脱獄十二時間』(1958)
DAUZE HEURES D'HORLOGE

【フランス・102分】

監督: ゲツァ・フォン・ラドヴァニ
製作: ピエール・オードイ
脚本: ゲツァ・フォン・ラドヴァニ
撮影: アンリ・アルカン
音楽: レオ・フェレ
出演: リノ・ヴァンチュラ、ハンネス・メッセマー、ローラン・テルジェフ、シュジー・プリム

脱獄までの過程が非常に簡素であるにもかかわらず、後から登場人物らの背景が明らかになっていく様子が、コミカルタッチを含めて爽快に楽しめる上、感情移入もしやすいため、サスペンスに満ちているといえる。
3人の脱獄囚たちが交錯がやはり簡素で、ムダがない。
タイトルにあるような「12時間」という緊迫した時間への執着こそ目立たなかったが、102分間充分に楽しませてくれる傑作だと思う。