『暗くなるまで待って』(1967)

暗くなるまで待って [DVD]

暗くなるまで待って [DVD]

『暗くなるまで待って』(1967)
原題:WAIT UNTIL DARK
アメリカ・109分】
監督: テレンス・ヤング
原作: フレデリック・ノット
脚本: ロバート・ハワード・カリントン/ジェーン=ハワード・カリントン
撮影: チャールズ・ラング
出演: オードリー・ヘプバーン/アラン・アーキン/リチャード・クレンナ/エフレム・ジンバリスト・Jr

アラン・アーキンどこかで見たと思ったら『BIG・TROUBLE』の主人公。
もともと舞台劇であった脚本の映画化、演劇における上手・下手幕の中にカメラが入り込んでもいるが、一方でカメラの枠を利用した演出もなされている。「見えない」ということをたくみに使ったネタが頻出するが、想像の範疇を超え続ける展開に狂喜しました。主に1日間の出来事であり、オードリー・ヘプバーンと違い全てを「見て」しまえる観客は、突如暗闇になった部屋の中で無力な人間と化してしまうアラン・アーキンと同じく、映画の主人公の手によってスクリーンを見失わされてしまう。視覚化されないヘプバーンがうごめき、マッチの炎とともにカメラに向かって歩み寄ってくる恐怖、素晴らしい。
リチャード・フライシャーのリメイク『見えない恐怖/See No Evil』が海外ではDVD化されているらしい。10月中に見たい!!!