ダニエル・シュミットのビデオ

ホ○チカに借りたシュミットのビデオ、もういいかげん返したい。さすがに延滞4ヶ月は嫌われる。しかも『ラ・パロマ』と同じく眠らずには観れなかった。同時に情けない!!

『書かれた顔』(1995)
【スイス/日本・100分】
原題:THE WRITTEN FACE
監督:ダニエル・シュミット
製作:堀越謙三/堀三郎/マルセル・ヘーン
撮影:レナート・ベルタ
出演:坂東玉三郎/武原はん/杉村春子/大野一雄/坂東弥十郎
『ナスターシャ』(アンジェイ・ワイダ)の坂東玉三郎は本当によかったけど、日本の女形やってるのもまたいい。たたずまいがきれい。女性よりも女性らしさを意識し体現していて、さりげなさがすべて女性的。
女性にとって女性らしさはにじみ出てくるものである場合が多く、意識なんてほとんどしないし、その部分にある意味甘えてるときもある。気をゆるめると男性に見えてしまう女形・・・なんかいろいろ考えた。



ヘカテ [DVD]

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『ヘカテ』(1982)
原題:HECATE
【スイス/フランス・108分】
監督:ダニエル・シュミット
製作:マルセル・ヘーン/ハンス=ウルリッヒ・ヨルディ
原作:ポール・モーラン
脚本:パスカル・ジャルダン/ダニエル・シュミット

詩的。セリフが物語るものでなく断片の連なりになっている。映像はその美しさに負けていない。「言葉は遅すぎるし、早すぎる」メロメロです。
なんとなく『汚れた血』(レオス・カラックス)の感動を思い出した。
愛が憎しみに変わる様子のおそろしさがうまい。ドキっとするショットがある。鏡がすきなのかも。