『ライフ・アクアティック』(2004)

[rakuten:guruguru2:10031128:detail]「映画の撮影あるんで今日と明日いけません」
嘘。しんどいんでさぼりました。受講料がもったいない。でも16時からバイトは行く。最近映画みれてないのもくやしい。


ライフ・アクアティック
ウェス・アンダーソン
アメリカ】

やはり細やかな点と線、そしてあいまいな輪郭、という印象だった。
脱線しまくり。ときどきヒューズが飛んで画面全体が暗くなる(これが起こる場面の一貫性がみつけられなかった)とか羨ましい。そしてやっぱ“死”の表現。オモチャの脚とセットが海に落ちていく映像・いわゆる走馬灯の映像はチャチそのものなのに、そこにあるリアリティーが恐ろしく強烈。そして、うかうかしていたそれまでの雰囲気を飲み込んでしまう、にもかかわらず、シーンとして全体から浮くことなくそれを馴染ませている気がする。ビル・マーレイがオーウェン・ウィルソンを助けようとしているとこで、偶然を装って(本当に偶然かもしれないが)血のりで薄まった海水がカメラにかかるのだけど、これは美しさだけじゃなくなんかもう色々秘めている気がする。なんか全体的に(ってあんまし言いたくないけど)力ずくで引っ張っていく強さをもった作品だと思った。脱線はもちろん観客の期待を裏切りまくっているし、つかみどころがない、にもかかわらず、有無を言わせずかっさらわれた気がする。なんだろう。なにこの気持ち。


THE END