10月前半まとめ書
■梅田ガーデンシネマ
『叫』から一転、武と同じく観客に好意的になったようで、周囲の客の喜びようがしみじみと伝わってきた。
乗せるなら音は本物を使いたい、と言っていた清がラストのピアノ演奏シーンで丸分かりの別音声を乗せたことから、人工的な匂いをあえて出させたのではないか、と、その後の「家族が舞台に上る」「見つめる人々」、という違和感への流れが、非感動的な何か、を予感させとても冷静になった。
■プラネット+1
『ならず者』(1943)
原題:THE OUTLAW
【アメリカ・103分】
監督: ハワード・ヒューズ/ハワード・ホークス
製作: ハワード・ヒューズ
脚本: ジュールス・ファースマン
出演: ウォルター・ヒューストン/ジェーン・ラッセル/ジャック・ビューテル
検閲にひかっかって公開を中止させたジェーン・ラッセルの胸。すごい。
■meal鑑賞会
『愚なる妻』
監督:エリッヒ・フォン・シュトロハイム
やはり狂嬉。
『天はすべて許し給う』(1955)
原題:ALL THAT HEAVEN ALLOWS
監督: ダグラス・サーク
原作: エドナ・リー/ハリー・リー
脚本: ペグ・フェンウィック
撮影: ラッセル・メティ
出演: ジェーン・ワイマン/ロック・ハドソン/アグネス・ムーアヘッド
2階に何があるのか、あの違和感はわざとに違いない。ハトよ。
■家
『レディ・イヴ』(1941)
原題:THE LADY EVE
【アメリカ・93分】
監督: プレストン・スタージェス
製作: ポール・ジョーンズ
原案: モンクトン・ホフ
脚本: プレストン・スタージェス
撮影: ヴィクター・ミルナー
出演: ヘンリー・フォンダ/バーバラ・スタンウィック
爽快なテンポ。手鏡の中で起こる劇中劇。
『デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!』(2000)
【日本・40分】
監督: 細田守
原案: 本郷あきよし
脚本: 吉田玲子
作画監督: 山下高明/中山久司
声の出演: 藤田淑子(八神太一)/坂本千夏(アグモン)/風間勇刀(石田ヤマト)
中1の頃、ワンピース観に行って同時上映のこれ観てワンピースなんかどうでもよくなってしまった。TVシリーズの方もそうだけど、虚構の中に突然現れる“現実”との落差が絶妙。
『デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲』(2001)
監督: 今村隆寛
原作: 本郷あきよし
脚本: 吉田玲子
作画監督: 中澤一登/亀井幹太
声の出演: 木内レイコ/野田順子
アーマゲモンが具現化するにもかかわらず、前作と比べると格段に“現実”に届いていない。あと、キャラクターの豊かさが逆効果になっている。もったいない。止められないファンタジー気質は嫌いではないけど。
『バルカン超特急』(1938)
原題:THE LADY VANISHES
【イギリス・98分】
監督: アルフレッド・ヒッチコック
原作: エセル・リナ・ホワイト
脚本: シドニー・ギリアット
出演: マーガレット・ロックウッド/マイケル・レッドグレーヴ/ポール・ルーカス